今回はWeb3の専門家として有名な @paji.eth さんの「なぜアニメとNFTの相性が良いのか」についてのツイートをまとめてみました!
- NFTを活用すると、外の世界からリスクマネーを取り込める
- 現在のアニメ製作委員会の仕組みは、クリエイターが下請構造に追いやられるスキームにも見える
- アニメスタジオやクリエイターはアニメ制作以外のビジネスや機能を持つと投資回収できる
Web3で稼ぐ方法のヒントはあるのでしょうか?
1/ 今日は「なぜアニメとNFTの相性が良いのか」の続きを書き殴りします。日本のアニメは世界から注目と熱狂を集めるほど海外への浸透具合は素晴らしいものがあります。それは最大限レバレッジをかけた資金調達の賜物です。そのリスクマネーの供給はこれまで”閉じた経済圏”の中から行われてきました
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
2/ こうした観点から考えると、世間的に色々いわれているアニメの製作委員会方式は、いま現時点でこうしたギャンブル性の高いアニメ作品を世の中に”量産”できる世界にしてくれた、とてもよくできたビジネススキームだとも考えられます。NFTを活用すると、外の世界からリスクマネーを取り込めます
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
3/ 実は、製作委員会方式でもアニメスタジオも一部出資できるケースはあります。ただ、投資リスクが高いこともあり、大手アニメスタジオ以外は出資しないケースが多いのです。それは、前回書いた、アニメスタジオやクリエイターは制作以外のビジネスや機能を持たないことが大きな要因なのです
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
4/ 例えば、いわゆる、一般的な1クールアニメ=25分x12話のアニメ作品をつくる場合、ざっくり3億円の予算が必要で、製作委員会の主幹事を除けば1社3,000万円ほどの投資が必要です。数百億円ビジネスを手掛ける大手グッズメーカーにとっては、3,000万円というのは、そこまで大きな金額ではありません
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
5/ また、作品がヒットするかは時の運だとしても、10-20作品と分散し、投資リスクをヘッジすることも可能です。商品化窓口の権利を持って、ヒット作品やそうでない作品が入り乱れても、メーカーのビジネスや機能があれば、営業や広告宣伝費にかける販管費でまかなえ、リスク・リターンが見合うのです
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
6/ 製作委員会方式はメーカーに限らずアニメ作品の周辺ビジネスの会社が集まることで、多くの作品に分散投資としてとても機能します。ただ、アニメスタジオやクリエイターは、基本的にアニメ制作という機能でビジネスをしているため、その他の機能のビジネスを持ち合わせていないケースがほとんどです
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
7/ そうなると、仮に製作委員会に出資できる機会があったとしても、投資のリスク・リターンが見合わないケースが多く、作品がヒットする・しないに関わらず、請負としてのアニメ制作のほうが確実なビジネスになるわけです。出資の機会があったとしても、本業以外制作以外での旨味はそこまでないのです
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
8/ もちろん、この状況を突破するために、大手のアニメスタジオを中心にオリジナル作品展開や商品化を取り組んでいきていて、何度もチャレンジをされてきていますが、餅は餅屋で、メーカーや小売として長年行っている企業のようなビッグビジネスにはなかなか発展しなかったりします
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
9/ 少し考えても、アニメスタジオやクリエイターが商品企画・在庫管理・顧客対応するのは、機能や特性が違う感じがしますよね。しかも、アニメスタジオに集まってくる方は、アニメ作品そのものを創りたいという方が多いので、会社の雰囲気からも自社で行う方向にはなりづらいような事情もあります
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
10/ 私は、作品がヒットしようがしまいが、安定的にアニメ制作を行いたいスタジオやクリエイターにとって、現在のアニメ製作委員会の仕組みは、非常にありがたい存在で、世間でいわれるような一方的な批判は違うのではと思っています。ただ、クリエイターが下請構造に追いやられるスキームにも見えます
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
11/ 一方で、作品がヒットしたときはそれ相応のリターンがあるべし、と考えるアニメスタジオやクリエイターも存在してもいいとも思います。「エヴァンゲリオン」のスタジオカラーをはじめ、アニメ作品にかかる予算全額を自分たちだけで用意して、投資リスクを負うというトライも始まってきています
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
12/ 作品がコケたら、まるまるスタジオやクリエイターに大ダメージが返ってくること=リスクやギャンブル性が本当に高いことも、同時に考えておかなくてはならないと思います。作品がヒットするかは時の運もあります。作品を創るクリエイターを再現性高く守れる新しい選択肢も試されていくべきでしょう
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
13/ スタジオカラーのような全額投資でなくても、作品がヒットすることを一緒に夢見るために、アニメスタジオやクリエイターにも投資に参加してもらうことで、インセンティブが働いてよりよい作品が生まれる可能性も高まると思います
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
14/ そのためには、「アニメスタジオやクリエイターはアニメ制作以外のビジネスや機能を持つ」ことで、自分たちが創ったアニメ作品の周辺ビジネスを含めて投資回収ができることになり、投資時点でアニメスタジオやクリエイターが投資に参加するメリットが出てくるのです。続きは次回
— paji.eth (@paji_a) April 12, 2022
まとめ
薄給、多忙のイメージがあるアニメ業界ですが、
NFTをうまく活用し、アニメスタジオやクリエイターにも投資に参加してもらうことで、
インセンティブが働いてよりよい作品が生まれる可能性があるなんて楽しみで仕方ありません!