Web3の専門家がアニメとNFTの相性を語りつくす！Part 2

今回はWeb3の専門家として有名な @paji.eth さんの「なぜアニメとNFTの相性が良いのか」についてのツイートをまとめてみました！

ポイント

アニメ作品の数が多すぎる今の状況だと、より質の高く予算がかかる過当競争が起こる
NFTを活用することで、サービスを享受するファンと興行失敗のリスクを分かち合える可能性
根本解決は、市場規模を広げ、視聴者の目を増やすための海外展開がマスト

Web3で稼ぐ方法のヒントはあるのでしょうか？

Web3の専門家がアニメとNFTの相性を語りつくす！ Part 1

1/ 今日は「なぜアニメとNFTの相性が良いのか」の続きを書き殴りします。なぜアニメ制作以外のビジネスや機能を持たないと、クリエイターに還元が増えないのかを、順をおって説明します。今回はアニメ制作の仕組みから解説します。最近では3ヶ月に1回の1クールに作られるアニメは50本前後もあります
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

2/ 少し前と比べても、数倍のアニメ作品が日夜生み出され、世の中に溢れるようになっています。業界では1話目もみられない「0話切り」問題も起こってるくらいです。アニメ作品は基本的に日本国内向けに創られますが、ご存知のように少子高齢化もあり、アニメを視聴する人口は劇的には増えていきません
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

3/ そこに対してアニメ作品の数が多すぎる状況だと、パイの取り合いをして、より質の高く予算がかかる過当競争が起こります。いわゆる1クールアニメを創るときの予算は、25分ｘ12話で3億円、ものによっては5億円以上のコストが掛かります（競争激化で短尺アニメも増加中）。制作期間は1年〜2年
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

4/ このうちアニメ作品の劇場含む配信だけで投資回収できる作品は年間数本のみ。話題性のあるアニメでも、商品が売れなかったり、ゲーム向きではなかったりと、ヒットアニメでも「赤字」になるケースも多々あります。ビジネスサイズが数百億円の周辺ビジネスでさえ赤字になるケースが多いのです
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

5/ 周辺ビジネスの収益も見込んだレバレッジを思いっきりかけて作られるコンテンツ、それがいま世界に誇るアニメの質と量であったのです。”ミニ金融機能”を業界内で作り出して、巨大なエコシステムを構築してしまった「アニメ製作委員会方式」は、いまの日本アニメの礎をつくった素晴らしい発明です
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

6/ レバレッジ構造は、一言で言えば、頑張って創ったアニメ作品が興行的に成功するかどうかのギャンブル性が高い状態とも言えます。少し前までは、10本に1本のホームランで他の作品の赤字を回収、という話もありましたが、最近では20本に1本や50本に1本というような話も聞くようになりました
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

7/ もちろん劇場だけで400億円の興行収入になった「鬼滅の刃」など、1作品で大ホームランを飛ばすケースも。夢のあるビジネスではありつつ、ほとんどが夢やぶれて赤字になってしまう、割と恐ろしいビジネスなのです。スタジオやクリエイター視点で考えると、なかなか難しくなってしまっているのです
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

8/ 例えば、「これは成功できる」と思えるアニメ作品があったとして、1クールアニメの制作費用3億円を全額負担し、1〜2年の制作期間をかけて、いざフタを開けたら、興行的に大失敗だったとすると、売上による回収ができないので、残るのは借金だけです
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

9/ 赤字を負わないためには、興行的にうまくいくかが大事なので、いくら天才的な監督やクリエイターで、高いクオリティの作品が創れたとしても、興行収入は時の運なども左右するので、まさに人生をかけた勝負になってしまいます。担当Pのロマンや情熱も多分に切り売りされている状況なのかもしれません
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

10/ そして、興行的に失敗してしまうと、次の投資のための予算がつかなくなって、次の作品が生み出せなくなるので、アニメスタジオやクリエイターにとってリスクが高すぎるビジネスになってしまっている。このリスクをNFTを活用することで、サービスを享受するファンと分かち合える可能性があります
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022

11/ この根本解決は、市場規模を広げ、視聴者の目を増やすための海外展開がマストです。ただ、アニメなどの創作物はクリエイターの育ってきた文化を投影する作品でもあり、グローバルにウケるコンテンツを作りたいクリエイターばかりではないこともまた事実です。続きは次回
— paji.eth (@paji_a) April 11, 2022